日本のケルティックハープ界の未来

いつもブログをお読みくださり、ありがとうございます。



今回は、ハープフェスティバルを通じて考える事があり、ブログに残すことにしました。(長文です…。)






スコットランドにいると、子どもの頃から小学校でケルティックハープやフィドル、ダンスなどを無料、またはお手軽な値段で学ぶ機会があったり、
コンクールが沢山開催されていて、参加料が数百円だったり、
ハープに関しては、学べる環境がものすごく整っていると感じています。



そして、受け皿となる大学があり、プロのケルティックハープ奏者を目指せる環境が、スコットランドのケルティックハープ界のレベルを上げることに繋がっているように感じます。



ただ、昔からこの状況だった訳ではなく、昔はハープの先生はとても少なく、学ぶのに苦労したという話を聞きます。



ハープ協会を立ち上げたイザベルが小学校でハープを教える活動を始め、何十年もかかって今の環境を作りあげたそうです。





今は彼女の教え子達がトップハーピストになり、ハープ界を一緒に支えているのが伺えます。



このような光景を見て、私も日本のケルティックハープ(小型ハープ)界に何か貢献できないか・・・とよく考えます。





しかし、今のスコットランドの状況を作る事が出来たのは、ケルティックハープがスコットランドの伝統楽器だったからだと、私は思い込んでいました。





けれども、このハープフェスティバルでその考えが良い意味で裏切られました。
フランスのブルターニュ地方の奏者の方のレッスンを受けた時のことです。



今、ブルターニュ地方のケルティックハープ界はとても勢いがあるのですが、ブルターニュではハープは 伝統楽器でも何でもない 事を知りました。


※ブログ読者様から頂いたコメントによると、正確には中世時代まではハープが盛んでその後廃れてしまったようです。



ブルターニュでは、大きなケルティックハープのコンクールが開催されていたり、ハープフェスティバルが開催されていて、
近年、テクニックを持ったハープ奏者が多く出てきています。



そして活躍するブルターニュのハープ奏者は、スコティッシュやアイリッシュとはまた違う「 ブルターニュのハープスタイル 」を持っている事が印象的です。



そのブルターニュのハープスタイルが、世界的にも徐々に認知され始め、
エディンバラのハープフェスティバルにも、2年連続でブルターニュからハープ奏者が招かれました。





この事実を知り、日本でも小型のハープは伝統楽器ではないけれど、きっと世界に誇れる日本独自の音楽スタイルが作れるのではないか・・・。


そんな風に思いました。





私もスコットランドの音楽が好きで勉強してハープを弾いていますが、世界基準で考えるとすれば、アイリッシュやスコティッシュのスタイル+日本の良さが必要だと感じる今日この頃です。



楽器自体は手に入りやすくなった日本。
次に必要なのは、小型ハープの技術を次の世代に伝え、教育環境を整えること、そして皆んなで日本のハープスタイルを作ることではないかと思っています。



スコットランドから帰った時にそんな活動に貢献できれば本望です。





エディンバラのハープフェスティバルには、毎年さまざまな国からハーピストが招かれています。



アイルランド、コロンビア、フランス、モスクワ、パラグアイ、アメリカのジャズ、トルコ、イタリア、アフリカのコラ、スウェーデン など…。



特徴は、その国のスタイルが演奏にも反映されていたり、その人にしか演奏出来ない個性的なスタイルを持っていること。



世界から「 日本のハープ音楽が最近クールだ! 」と言ってもらえる日もきっと来るような気がした今日この頃でした。





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Comment

適当ハープ弾き #D27o8Pgw

お久しぶりです。

私も同じようなことを考えて、多分ケルティックハープを本格的に学ばれて日本でプロとして頑張る人は、みんな同じ疑問・悩みを持っているのだと思います。
ブルターニュは、中世時代まではハープが盛んだったのですが、その後廃れてしまって、ハープのリバイバル運動が起きたのが戦後と最近なので、伝統的ではないという解釈なのでしょうね。アイルランドのブライアン・ボルーから再建したそうです。

日本はそういう歴史すらないので、なかなかケルティックハープを導入しても敷居が高いと思われそうです。ケルト地域で大学など専門教育を受けた日本人の方たちは、結局ケルトハープで日本の音楽を弾こう、みたいな形で終始している印象があります。

あとは、そういう専門能力を持った方がちらほらいても、個人でそれぞれ活動されているため、全体の強いマーケティング力につながらないのかもしれません。
もちろんその方たちが演奏活動の好みによりますが・・・。

スコティッシュ音楽やアイリッシュ音楽など、ケルティック音楽は日本人に受ける音楽だと思います。私はアイリッシュしか勉強しませんでしたが、楽譜はスコティッシュやブルターニュ音楽のものも持っていますよ♪

私が思うに、やはり最初は全国各地で1週間(か週末)ずつ、ワークショプとコンサートを行って存在を知ってもらうのが最初なのかな、と思います。すでに個人でそういう活動をされている方もいるので、そういうプロの方たちとタッグを組んでみても良いかもしれません。

日本でも、もっとケルトハープの普及と教育者が増えると良いですね。私の日本の友人は、近くにハープの先生がいないため、時間をかけてレバーハープ習いに行っています。でもその方は現地で勉強をされたことがないので、友人の話を聞いているとちょっと指導に問題ありだなあ、といった感じです(-_-;)。
日本に住んでいたら、お手伝いしたいです!

2018/04/11 (Wed) 17:05 | URL | 編集 | 返信
RICO #-

Re: お返事

適当ハープ弾きさん、

お久しぶりです。ブルターニュ地方のハープについての情報、そしてご意見をお教えくださって、大変勉強になりました。ありがとうございます!

やはり、ケルティックハープを学べば学ぶほど、そのような考えが出てきて悩みますよね。
私が受けたハープレッスンでは、ブルターニュのハープの歴史について英語で簡単な説明があっただけなので、中世の歴史については触れず、伝統楽器で無かったと仰られたのかもしれません。
楽器もアイリッシュハープと全く同じものを使っているから、ハープは伝統楽器ではないという認識が現代のハーパーの中にはあるようです。

そうですね、ブルターニュはケルティックカントリーですし、もとの土台が日本とは違いますものね。
日本に導入して、日本の曲を弾いて終わってしまうのは否定できず、難しいところですね。
アドバイス大変ありがたいです。仰る通りまずは日本に帰国した後にライブやワークショップで全国を周り、ケルティックハープの存在を知ってもらうのが一番ですね。
既に活動されている方との協力も影響力がありそうですね。
学んだ事を日本で共有し、日本全体の指導レベルが上がるお手伝いが出来ればと思っています。

適当ハープ弾きさんのような方とタッグを組んで活動していけるのなら、それは本当に嬉しいです。
海外在住なのですね、日本におられたらぜひご一緒したかったです。
いつかお会い出来る日が来れば嬉しいです。

2018/04/12 (Thu) 21:59 | URL | 編集 | 返信
Yuki #Zxfv/D3A

No title

莉子さん、
お久しぶりです。
ケルティックハープ、確かにフランスでは比較的新しい楽器の位置づけであるからか、
〈オリジナリティ〉が特に重要視されている印象を受けています。

コンサートではフランスやブルターニュ音楽に限らず、中世音楽、
世界中の伝統音楽(ヨーロッパに限らずアフリカ、アジア、中東など少しエキゾチックさも感じられるものも含む)やオリジナル曲、即興、その他弾き語りの曲などを耳にすることが多いです。

こちらでも日本の曲や音階には興味を持たれていますが、
ハープのスタイルでも「日本らしさ」が確立し、今後発展していくと良いですね。

今後、適当ハープ弾きさんの仰るとおり、
日本全国でワークショップとコンサートの絶対的な数が増えるといいですね。
日本ではまだまだケルティックハープ認知度をあげていく必要がありそうです…!

私事ですが、先日フランスの田舎の村で行われた、ハープフェスティバルに参加しました。
小さな田舎の村の公共施設でハープのワークショップを行い、
地域でとれた食べ物を食べ、
フェスティバル期間中は住民たちの家に宿泊し、
夜にはプロのハーパーや音楽家によるコンサートを聴き、
最終日には村の住民に練習成果を発表会を行う…
というハーパー同士の交流+地域活性化をミックスした
イベントでとても興味深かったです。

いつか日本の田舎町でこういったハープと人を繋ぐイベントや
フランスのハープ奏者のワークショップを
日本で開催するお手伝いができればとぼんやり夢見ています。

2018/04/18 (Wed) 10:35 | URL | 編集 | 返信

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